制作風景

こちらでは、1体の作品ができあがるまでの様子をご紹介しています。

① 簡単なスケッチを描きます。


②  スケッチを元に型紙をつくります。サイドから全体を元にして、胴体、上部から、背ビレ、尾ビレ、尻ビレ、胸ビレ、腹ビレ、アブラビレ、を厚紙に写し切り抜きます。


③ 魚の胴体の大きさになるように、ファルカタ材をカットし、胴体の幅、魚の曲げ具合により2枚・3枚
  4枚と板の接着枚数を増やしていきます。


④ 木工ボンドを両面に塗り圧着固定し24時間乾燥します。

⑤ 接着剤が乾燥した、ファルカタブロックに型紙を当て胴体のサイド左右両面と上部からの型紙を当て鉛筆又はサインペン等で罫書ます。

⑥ 糸鋸・カッターナイフ・鋸等で左右両面、上部,下部、4面をカットしていきます。 けがいた線は削ると消えていくので、常に魚のセンターラインを書き足しては削ります。

⑦ カッターナイフで、背中の丸み、腹回りの丸みを出していきます。削った凸凹を120番の紙やすりで滑らかに研ぎます。

⑧ 2ミリ厚のバルサ板にそれぞれのヒレを罫書き、カッターナイフで切り抜き,1枚づつルーターで仕上げていきます。  写真⑧の胴体左側がバルサ板から切り抜いた状態,胴体の右側と尾びれがルーターで仕上げた物です。

⑨ 胴体に各ヒレの差し込み穴を開け、背ビレ、アブラビレ、尾ビレ、尻ビレを木工ボンドで接着します。
  24時間乾燥後ヒレと胴体の間を木工パテで埋め24時間乾燥後400番のペーパーで整えます。
  鱗を貼り付ける下地を作るため、出来上がった魚にクリアラッカーを塗り、24時乾燥させ      
  また400番のペーパーをかけます。これを3~4回繰り返します。
⑩ 鱗に見せるためにアルミホイルに60度の斜線をクロスして引きます。この作業は最初の方向は慎重に引けば何とか成りますがクロスして引くときは非常に破れやすく一瞬にして今までの苦労が水の泡に成ることが多々あります。 斜線の引き幅は作成する魚の大きさによって変わりますが、1㎜・ 1.5㎜・2㎜あたりが良く使うサイズです。
⑪ 鱗にするアルミホイルを胴体の部分より少し大きめに切って貼り付けます。
先に胴の部分の片サイドを貼り背と腹のセンターラインのところでカットします。乾いたらもう片方を貼ってセンターラインでカットし乾かします。
エラブタから前の顔の部分も鱗を引いてないアルミホイルを片方ずつ乾かしては貼ります。

⑫ 乾いたらホイルの隙間にクリアラッカーを塗っては乾かしペーパー400番をかけ。これを段差が無くなるまで繰り返します。5~6回以上は必要です。  





 彩色を施し、今、水中から上がったばかりの様にクリアをしっかり塗り台座に固定すれば出来上がりです。